最近、テレビで編み物の特集を目にしたり、SNSでは芸能人やアイドルが自作の作品を投稿していたりと、
若い世代にも「編み物」が広がりを見せています。
かつては “ おばあちゃんの趣味 ” と呼ばれていた編み物が、今ではZ世代にも人気のあるライフスタイルの一部として注目されています。
この記事では、そんな「編み物ブーム」が再燃している背景と、今の時代に合った編み物の魅力を見つめていきます。
miiなんで今、こんなに編み物が流行ってるんだろう?
「編み物ブーム」が再燃している背景


かつて編み物は「落ち着いた年代の趣味」というイメージがありました。
しかし近年では、芸能人やアイドルがSNSで作品を公開したり、オリンピック選手が編み物をしている姿が話題になったりと、幅広い層で関心を集めています。
さらに、100円ショップで毛糸や編み針を手軽に購入できるようになり、売り切れが目立つほどの人気に。
YouTubeなどで編み方動画が充実し、初心者でも気軽に挑戦できるようになったことも、ブームを後押ししています。
また、コロナ禍で生まれた「おうち時間」の文化が定着したことも大きな要因です。
編み物は特別な道具や広い作業スペースがなくても始められるため、「ちょっとやってみたい」と思った人がそのまま続けやすいのもブームを後押ししています。
Z世代・若い世代に広がる「新しい編み物の楽しみ方」


今の若い世代の編み物スタイルは、従来の「一人で黙々と編む」だけにとどまりません。
SNSで自分の作品をシェアしたり、進捗を投稿することで、全国の編み物仲間とつながることができます。
また、YouTubeやTikTokには作り方の動画が豊富にあり、身近に教えてくれる人がいなくても画面越しで学べる時代になりました。
紙の編み図が読めなくても、動画で手順を追えるため、初心者でもすぐに挑戦できるのが魅力です。
さらに、カフェや公園でのんびり編んだり、通勤・通学の電車時間に小さな作品を進めたりする“モバ編み(モバイル編み)”も人気です。
生活の中に自然と溶け込む編み物スタイルが、Z世代に支持されているのかもしれません。
編み物が今の時代に合っている3つの理由
- SNSとの相乗効果
- 精神的な癒しの効果
- DIY文化の広がり
① SNSとの相乗効果
作品をSNSで発信することが当たり前になった今、
編み物は「作る楽しみ」と「見てもらう喜び」を同時に味わえる自己表現のひとつとして広がっています。
② 精神的な癒しの効果
編み物は単純な動作の繰り返しで集中できるため、「マインドフルネス」や「瞑想」と似たリラックス効果があります。
日々の忙しさの中で、手仕事に没頭する時間が心を整えるきっかけになっているようです。
③ DIY文化の広がり
既製品があふれる現代だからこそ、「自分で作る」ことの価値が見直されています。
毛糸の質感や手ざわりを楽しみながら、自分だけの色や形を生み出す時間に魅力を感じる人が増えています。
編み物ブームについて思うこと


私の身近には編み物をしている人がほとんどいませんが、100円ショップの毛糸売り場がスカスカになっていたり、「編み会」といったイベント案内を見かけたりと、編み物が話題になる場面は確実に増えています。
私自身も、ブームの中で編み物を始めた一人です。
毛糸の種類の多さや素材の違いに驚き、編み方を少しずつ覚えていくうちに、その奥深さに惹かれていきました。
長く楽しんできた人にとっては、人気の高まりで毛糸が品薄になったり、一時的な流行として扱われることに戸惑いを感じることもあるかもしれません。
それでも、若い世代が新たに編み物に出会い、SNSを通じて広めていくことで、編み物全体の魅力がより多くの人に届くのは嬉しい変化だと思います。
一方で、「編み方が違う」「この糸の使い方はおかしい」といった“編み物警察”のようなコメントを目にすることもあります。
けれども、SNSが活発な今の時代には、どんなジャンルでもそうした意見は一定数あるもの。
大切なのは「自分が心から楽しめるかどうか」だと感じます。
ブームをきっかけに始めた人が、編み物を一生の趣味や自己表現の手段として楽しんでいけたら素敵ですね。
まとめ
編み物は決して古い趣味ではなく、今の時代にぴったりの「自分を整える時間」です。
SNSや動画を通じて、誰もが気軽に始められるようになり、ブームというよりも「新しい文化」として根づき始めていると感じます。
これからも、糸を手に取り、自分のペースで編む時間を楽しむ人が増えていくことを願っています。

