「編み物を始めたいけれど、教えてくれる人が身近にいない…」「どうやって学べばいいの?」
そんな方のために、この記事では“本で学ぶ派” と “動画で学ぶ派” の両方に向けておすすめの教材を紹介します。
かぎ針編み・棒針編みそれぞれに分けて、初心者が迷わず選べるようにまとめました。
私自身が実際に購入してよかったもの、今も参考にしているチャンネルを中心に紹介します。
本で学ぶ派におすすめ
最近では、YouTubeで無料の編み方動画がたくさん見られる便利な時代になりました。
それでも「やっぱり本でじっくり学びたい」と感じる方も多いはず。
動画では、何度も一時停止や巻き戻しをするうちに手が止まってしまったり、スマホの小さな画面で目が疲れてしまうこともありますよね。
書籍なら手元でパッと確認でき、ページをめくりながら体系的に学べるのが魅力です。
ここでは、私が実際に購入してよかった本や今も参考にしているチャンネルを中心に、
初心者さんにもわかりやすく、見やすいおすすめ書籍を紹介します。
かぎ針編みおすすめ本
『いちばんわかりやすい かぎ針編みの基礎BOOK』
著者:かんの なおみ 出版社:成美堂出版
大きい写真とわかりやすいイラスト解説で、初心者の方がつまづきやすい点も一目で理解できるように工夫されている入門書。
かぎ針編みを始める上で、「まず1冊持つならこれ!」という定番本です。
自己流の編み方でずっとやってきましたが、改めて基礎から学ぼうと思い購入した一冊。
少し大きくて重たいですが、「この1冊があれば何でも分かる」という安心感が大きいです。
動画では、編み目のどこに針をさしたらよいのか分かりにくい時が多くありましたが、
この本では写真やイラストで分かりやすく解説してくれているので、初心者の方の一冊目におすすめです。
編み目記号の一覧があったり、糸始末の方法やアイロンのかけ方といった細かい部分まで盛り沢山の内容で、
お求めやすい価格なのも魅力的です。
初心者からレベルアップして編み図から作品を作るようになった今でも、辞書的に使用しているお気に入りの本です。
『決定版 かぎ針で編む人気こもの』
出版社:朝日新聞出版
かぎ針編みで編む、人気作品を集めた作品集。
帽子やバッグ、マフラーなど全部で63点もの作品が収録されています。
春夏秋冬に使えるアイテムが満載で、この一冊で年中編み物を楽しめます。
編み方など基礎的なことはできるようになった方におすすめです。
帽子やバッグなどお出かけに使える小物や、エコたわしやルームシューズなどおうちで使える小物まで、
1年中使える63点もの作品が収録されており、どれもナチュラルなテイストでかわいいです。
編みたくなる作品ばかりで、自分用にもプレゼント用にも年中編み物をしたくなること間違いなし!
慣れてきたら、少し自分なりのアレンジを加えてみたりして楽しむのもおすすめです。
『かぎ針編みの編み図が読めるようになる本』
著者:kiho(きほ)、natsuki(なつき) 出版社:日本文芸社
動画から編み物を始めた人向けに、「編み図」の読み方を解説した一冊。
編み図の基本を写真・イラスト・動画で解説してくれており、
SNSで人気のkihoさんとnatsukiさんの作品を編みながら、編み図の基礎を身に付きます。
「動画から編み物を始めたけれど、うまくできなくて挫折してしまった…」そんな方にぴったりの一冊です。
動画だと分かりにくい針のいれる場所などを詳しく説明しながら、「編み図」の読み方を徹底解説してくれています。
この本で編み図を読めるようになれば、編み物本にのっているいくつもの素敵な作品に挑戦できるようになり、
また、自分なりのアレンジを加えるなど更なるステップアップにつながります。
棒針編みおすすめ本
『いちばんよくわかる 新・棒針編みの基礎』
出版社:日本ヴォーグ社
針や糸の持ち方からセーターを編むためのテクニックまで、幅広いニーズに応える充実した内容が詰まっています。
小物6点・ウエア6点の編み方解説があり、ステップごとに段階を追って作品が編めるような構成になっています。
棒針編みの基礎本として長く愛用できる一冊。
マフラーなど「表編み」と「裏編み」の基礎の編み方でできる作品から始めて、
帽子などの「減らし目」の方法や模様編み、最終的にはセーターなどウエアが編めるように丁寧に解説されています。
私はまだまだ編み目記号が頭に入っていないので、
編み図の隣に常にこの本を置いておいて、編み方を確認しながら編んでいます。
動画や編み図をみて編んでいてつまづいたとき、この一冊にいつも助けられています。
辞書的に使ったり上級者までためになる盛り沢山の内容なので、おすすめです。
『決定版 棒針で編む人気こもの』
出版社:朝日新聞出版
男女兼用で使えるマフラーや帽子など、冬物小物を中心に62作品を収録。
シンプルだけどおしゃれで使いやすいデザインが豊富です。
アラン模様や編み込み模様の作品など、様々なテクニックも学べます。
かぎ針編み編でも紹介した、人気こものシリーズです。
定番のデザインだけどおしゃれなものが多く、老若男女問わず使える作品が多いところが気に入っています。
棒針編みでは冬小物が62点も収録されており、たっぷりのボリュームです。
セーターなどのウエアは、とじはぎなど初心者の方には少し難しい技法もいくつか必要になってくるので、
まずはマフラーや帽子などの小物から棒針編みに慣れていくのがおすすめです。
『ニットマルシェ』
出版社:日本ヴォーグ社
春夏号・秋冬号の年2回発行されている人気の編み物雑誌です。
かぎ針編みも棒針編みもどちらの作品もバランス良く掲載されており、季節ごとの新しいデザインや毛糸情報を楽しめます。
作品のレシピだけでなく、作家さんのインタビューや毛糸屋さんの紹介など、
読み物としての楽しさもたっぷりです。
棒針編みとかぎ針編み、両方の作品が掲載されている、編み物雑誌です。
編み物が大好きになってきた頃に、私がおすすめしたいのが『ニットマルシェ』です。
初心者向けの作品から熟練者向けのものまで、また小物からウエアまで幅広い作品が掲載されています。
デザインもトレンド感のあるものが多く、「作ってみたい!」と思える作品がたくさんあります。
毛糸メーカーの新作紹介や作家さんのインタビューといったコラムも豊富で、
読むだけでも楽しい編み物の世界に浸れる雑誌です。
動画で学ぶ派におすすめ
最近は、YouTubeでも丁寧に解説してくれる編み物チャンネルがたくさんあります。
手元の動きを実際に見ながら学べるので、初めて針を持つ方にもわかりやすいのが魅力です。
「本では動きが分かりにくい」「編み方の流れを見ながら覚えたい」という方には、動画で学ぶスタイルがおすすめです。
ここでは、分かりやすく編み方を解説してくれるチャンネルや、かわいい作品の編み方を紹介しているチャンネルなど、
私のお気に入りのYoutubeチャンネルを6つ紹介します。
ミミチャンネル かぎ針編み
かぎ針編みで小物やあみぐるみからウエアまで、幅広い作品の作り方を丁寧に紹介されています。
100円ショップの毛糸を使った作品も多く、気軽に真似できるのが嬉しいポイントです。
私も編み物を始めたばかりの頃、このチャンネルのお花の巾着を色などをアレンジしながらいくつも作りました。
手元の動きがとても見やすく、かぎ針編みで「初めて完成できた作品」がこの動画でした。
動画と連動した編み図もBASEショップで販売されているので、「動画+編み図」でじっくり学びたい方にもぴったりです。
編み図の販売サイトはこちら(BASE)
natsuki knit.
韓国風のシンプル&上品なデザインが多く、ファッション小物を中心にかぎ針・棒針どちらの編み方も紹介されています。
トレンド感のあるバッグや帽子を自分で作りたい人にぴったりです。
動画では手元がアップで映されており、BGMも落ち着いていて見ていて心地よいです。
私はこの動画のビーニーを編んで、冬に愛用しています。
最近は編み図販売も開始しているので、作品をきちんと形にしたい方にもおすすめです。
編み図の販売サイトはこちら(STORES)
mikkelの手芸教室
円の編み方やゲージのとり方といった基礎的な内容から、かわいいあみぐるみの編み方など、
幅広い内容の動画を配信されています。
編み方解説動画では、編み目記号をリアルタイムに表示してくれるため、とても分かりやすいです。
私はこの方の配色センスと作品の雰囲気が大好きで、見ているだけで創作意欲が湧いてきます。
レトロでポップな雰囲気に惹かれる方には特におすすめです。
あみもの予備校チャンネル
「初めてさんも挫折さんも必ず編めるようになる」がモットーのチャンネル。
編み図の読み方、編み方の基礎、輪針の使い方まで丁寧に解説してくれます。
軽快で親しみやすい語り口で、楽しく学べるのがおすすめポイントです。
私は輪針を買ってすぐに「マジックループ」が分からず挫折しかけたのですが、このチャンネルの動画でやっと理解できました!
技術的なつまずきを丁寧に解決してくれる、信頼できる先生のような存在です。
Ame LIFE
わんちゃん3匹と暮らすデザイナーさんが配信する、ライフスタイル系vlogチャンネル。
直接的な編み方解説の動画などではないのですが、暮らしの中で編み物が自然に溶け込んでいる映像が魅力です。
とにかく世界観が素敵で、キッチンや家具などのインテリアなどお気に入りのものに囲まれた生活が癒されます。
私はこのチャンネルを見ると「自分の編み時間をもっと大切にしたい」と感じます。
創作のインスピレーションを得たい方に特におすすめです。
WONDER NETTING
海外の方のチャンネルで、トップス・スカートなど大胆なデザインが多数紹介されています。
色づかいやフォルムなど日本の作品とは異なる世界観が魅力で、見ているだけで楽しめます。
英語の動画ですが、手元の動きを見れば十分まねして編めるのではないかと思います。
海外のトレンドを取り入れたい方や新しい発想を得たい方にぴったりです。
まとめ
本も動画も、それぞれに良さがあります。
本はじっくり理解を深めたいときに、動画は動きを見ながら感覚的に覚えたいときにぴったりです。
私自身も、本と動画のどちらにも助けられながら、少しずつできることが増えていきました。
本で基礎を学び、動画で手の動きを確認することで、理解がぐっと深まります。
今は本や動画の種類もどんどん増えていて、どんなレベルの方でも学びやすい環境が整っています。
ぜひあなたのペースで、あなたらしい方法で、編み物を楽しんでください!

