「編み物を始めたいけれど、かぎ針編みと棒針編みってどう違うの?」
「初心者はどっちから始めるのがいいの?」
そんな疑問を持つ方のために、この記事ではかぎ針編みと棒針編みの基本的な違いを整理し、
さらに【あなたはどちらが向いているか】を診断できるよう紹介します。
私自身が初心者から独学で編み物を始めた体験も交えながら、
初心者さんが「最初の一歩をどちらに踏み出すか」の参考になるようまとめました。
miiこんにちは!わたしと一緒に自分に向いてる編み方を見つけよう!
かぎ針編みと棒針編み 基本の違い
まずは、かぎ針編みと棒針編みの基本的な違いを見てみましょう。
初心者さんにとって分かりやすいように、特徴を表でまとめてみました。
| かぎ針編み | 棒針編み | |
| 道具 | かぎ針1本 | 棒針2本・輪針 |
| 向いている作品 | 小物・バッグ・あみぐるみ・モチーフなど | マフラー・セーター・靴下など |
| 仕上がり | しっかりした編地 | 伸縮性のある編地 |
| 初心者のとっつきやすさ | 完成が早い / ほどきやすい | 編み方に慣れが必要 |
| 編み方のイメージ | ![]() ![]() | ![]() ![]() |
かぎ針編みの特徴
かぎ針編みは、片手にかぎ針1本を持って、針の先端にあるフックに毛糸を引っ掛けて編んでいく方法です。
「鎖編み」「細編み」「長編み」など様々な編み方があり、
それらを組み合わせることで、様々な形や模様を作ることができます。
アレンジの幅が大きいので、自分好みの作品を考えたい人にも向いているでしょう。
硬さ・厚みがあるしっかりとした編地に仕上がるため、
コースターなどの小物やバッグ、あみぐるみなどにおすすめの編み方です。
また失敗してもほどいてやり直しやすいので、
初心者さんでも作品を完成させるまで挫折しにくいのもポイントです。
棒針編みの特徴
棒針編みは、先端の尖った棒状の針を両手に持って編んでいく方法です。
基本の編み方は「表編み」と「裏編み」の2種類で、これらの組み合わせで様々な編地を作っていきます。
輪針や複数の棒針を使えば、筒状に編むことができるため、靴下や帽子が編めるようになります。
柔らかく伸縮性のある編地に仕上がるので、身につけるウェアや小物などに向いています。
毛糸の風合いを生かしやすく、暖かさを感じられる冬物にぴったりの編み方です。


編み物といえば、このようなイメージをする方が多いと思いますが、
まさにこの編み方が棒針編みです。
編み物らしさを感じられるのが魅力です。
どっちが向いている? 難易度や選び方
基本の特徴を知ったところで、
「自分にはどっちが向いているの?」と迷う方も多いと思います。
ここでは 難易度の違い や 私の体験談 を交えながら、選び方のヒントを紹介します。



かぎ針編みも棒針編みも魅力的だなあ…どっちから始めようかな…
難易度の比較
結論から言うと、かぎ針編みの方が簡単で棒針編みの方が少し難しいと感じます。
他の編み物ブログを見ても、同じように感じている方が多い印象です。。
私がそう思う理由を、3つにまとめて解説してみます。
- 道具の違い
- 編みなおしの簡単さ
- 編めるようになるまでの時間
① 道具の違い
かぎ針はボールペン程度の大きさで、片手で扱えるため手軽に編み物を楽しむことができます。
一方で棒針編みは、両手に針を持って編むため、最初のうちは難しく感じる方が多いと思います。
また道具を選ぶ際にも、かぎ針編みの方がとっつきやすいと感じます。
かぎ針も棒針も種類はいくつかありますが、
かぎ針は号数(針の太さ)の違いのみ意識すれば問題ないですが、
棒針は号数の他に、針の材質(竹製や金属製など)や玉つき・玉なし(止め具のありなし)、
輪針や4本針・5本針など様々な選択肢があり、初心者の方はどれを買えばいいのか迷ってしまうことも多いです。
② 編みなおしの簡単さ
編み物をしていると、必ず「失敗してしまった」「やり直したい」と思う場面に遭遇します。
そんな時に編みなおしが楽なのは、圧倒的にかぎ針編みだと感じます。
かぎ針編みは、針を編地から外しても大丈夫なので、
間違えてしまったところまで糸を引っ張ってほどき、また編み始めることが簡単です。
棒針編みでは、編んでいる段の編み目がすべて針にかかっているため、
一目ずつほどいてかけ直していく作業が必要になります。
また、編んでいる最中に編み目が針から外れてしまうことが多々あるのですが、
かぎ針を使って編み目を戻すこともあります。
編み目が外れてしまって戻す方法が分からなくなり、泣く泣く最初からやり直す…
なんてことはあるあるで、誰しも通ってきた道ではないでしょうか。
③ 編めるようになるまでの時間
前提として編みたい作品や手先の器用さなど、個人差がとても大きいので、
あくまで私自身の経験でひとつのサンプルとして参考にしてみてください。
私はかぎ針編みも棒針編みも全くしたことがなく、周りに教えてくれる人もいない状況でした。
独学でYouTubeで動画を検索し、必要なものを買い揃えて、いざはじめてみたところ…
かぎ針編みは、動画のみでなんとか作品(初心者向けのモチーフ編みの巾着)が完成しました!
しかし棒針編みでは、「裏編み」が何度動画をみても理解ができず、動画のように編めません。
結局は編み方が詳しく載っている書籍をひとつ購入して、時間をかけて編み方を習得しました。
私の体験談
私はまったくの初心者かつ独学で編み物をはじめたのですが、
最初に作ったものは、なんと棒針編み | アラン模様のマフラーと靴下でした。
(マフラーは贈り物にしたので写真が残っていません。参考にしたYoutubeのリンクを載せておきます。)


かぎ針編みと棒針編みを約2年、趣味としてやってきたいま振り返ると、
「なんで最初にこんな難しいのやろうと思ったの…?」
という感想しかないですが、当時は何が難しいかも分からず、とりあえずやってみようの精神でした。
やる気さえあれば、完全に独学でも何とかなるものです。
靴下は、このオパール毛糸(段染めの毛糸で、メリヤス編みで編むだけで一本の毛糸からこんな素敵な模様になります!)に惹かれたのがきっかけ。
マフラーは、プレゼントとして使ってもらえそうな素敵なデザインがいい!とこだわった結果、
こちらの動画を見つけたのがきっかけ。
今どきは便利で、編み方の動画や図解で説明しているサイトをいくつも無料で見ることができます。
直接教えてくれる人がいなくても、何とかなるのは私が証明しているので、
是非、作ってみたい作品を頑張って最後まで仕上げてみてほしいです!!
おすすめの選び方
難易度だけで言えば、「かぎ針編みがおすすめ」です。
ですが、私が一番伝えたいのは、
「自分が作りたい作品からはじめるのがおすすめ」
「編みたいものにチャレンジしてみよう!」
ということです。
この記事を見て下さっている皆さんには、編み物をはじめてみたいと思ったきっかけがあるはずです。
・恋人やパートナーに手編みのマフラーをプレゼントしたい
・自分の個性を詰め込んだバッグやポーチを作って身につけてみたい
・子供が産まれたのをきっかけに、ベビー用品を編んでみたい
などなど、これが編みたい!という気持ちを大切にしてほしいです。
最初の作品はへたっぴでも、最後まで完成させることで愛着が沸き、
2つ3つと作る頃には、編み物の沼にはまってしまっていること間違いなしです。
タイプ別チェックリスト
編み物をする人もタイプは様々で、
かぎ針編みと棒針編みのどちらもやる人、かぎ針編みだけの人、ウェアを中心に編む人、靴下だけを編んでいる人、など色々な楽しみ方があります。
編み物を楽しむなかで自分に向いている編み方やスタイルが決まってくるかと思います。
はじめの一歩となるようチェックリストをまとめたので、
「自分にはどっちが向いているかな?」と考えてみてください。



あてはまる項目が多い方からはじめてみるのがおすすめだよ!
かぎ針編みがおすすめ
- 小物や雑貨、あみぐるみなどを中心に作りたい
- デザインを考えたりアレンジするのが好き
- 手軽に外出先でも楽しみたい
- できるだけ短時間で完成させたい
棒針編みがおすすめ
- セーターやマフラーなど身につけるものを作りたい
- 繰り返しの作業や没頭するのが好き
- 少しずつ大物を仕上げる達成感を感じたい
もちろん「両方やってみたい!」も大正解です。
最低限の道具や毛糸は、どちらの編み方でも100均で揃えられるので、金銭面でのハードルもそれほど高くはありません。
実際にやってみると、「こっちの方が編んでて楽しい!向いているかも!」と気づくことも多いです。
編み方を決めたら、ぜひそれぞれを始めるのに必要なものの記事を見てみてください。
まとめ
かぎ針編みも棒針編みも、それぞれに魅力があります。
「初心者はかぎ針がおすすめ」とよく言われますが、
私のおすすめは、 自分が編んでみたい作品にチャレンジすること です。
マフラーを編みたいなら棒針、小物を作りたいならかぎ針、どちらから始めても大丈夫です。
最初はうまくいかなくても、ひとつ完成させれば必ず次につながります。
ぜひ、自分の「これを作りたい!」という気持ちを大切に、
楽しい編み物時間をスタートさせてみてください!





